高橋留美子先生の「めぞん一刻」の中で印象に残るエピソードの一つが「きざし」(13巻)です。
保父試験の前日なのに酒を飲んでいた五代に響子さんは「わたしはもう知りません!!」と怒ります。
その言葉が頭から離れない五代。
何度も「わたしはもう知りません!!」という言葉が繰り返されます。
キャバレーの託児室にウルトラマンのお面をつけ、おどけて入ってくる五代。
喜ぶ子供たち。。
頭をよぎる「わたしはもう知りません!!」。。。。
そして最後のコマでお面をつけたまま五代は思うのです。
「とにかく…保父になろう…」
響子さんのために保父になろうと努力してきた五代。しかし、響子さんに突き放されてしまいます。しかし、自分が決めたこと。響子さんがどうあれ、保父になろうと改めて決意するのです。
五代くんにウルトラマンのお面をかぶらせることで彼が大きく変わったこと、成長したことが表現された、とっても印象的なエピソードです。
高橋先生の表現力にとても感動しました。
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